サッカーの日本代表監督はこれまで様々な方が務めてきましたが、外国人監督の中でも一、二を争うほど有名なのはフィリップ･トルシエをおいて他に居ないでしょう。
それまでに世界各国のA代表やクラブチームの監督を歴任して多くの好成績を残した後に日本代表の監督に就任し、数々の変革をチームにもたらしました。
彼を名監督として一躍有名にしたのが、フラットスリーと呼ばれる戦術です。ディフェンダーの3人をフラットに1列にして並べることにより、味方の選手との距離を近くしたり、相手選手をオフサイドにかけるなどの戦術ができるようになりました。
最初のうちはなかなか結果が出ず、いろいろなところから解任の声も何度か上がりましたが、徐々に好成績を残すようになりました。
そして2002年に開催されたワールドカップではグループリーグを2勝1分けという最高の成績で突破し、日本を史上初の決勝トーナメントに導く栄冠をもたらしてくれたのです。
性格的にはかなり癖のある方でしたが、これほどの多くの結果を残せるほど、サッカー監督としては非常に優れた才能の持ち主だったのは言うまでもありません。